2014年7月14日月曜日

コシカケくんたち

5月に北大の農学部の植物園を訪ねたときのことである。あった・・・・なんと何段にもなって、見事に生育しているサルノコシカケ。ここに写っている種が正確に何という名前なのか、さすがに植物園でも名札をつけているわけではないのだが。このような「サルノコシカケ」は意図的に植えるものではない。これは寄生するキノコの一種であって、害の多いものである。ウダイカンバと名札が付いているこの大木は、いつかこのキノコの菌にやられてしまうのだろうか。
 
このウダイカンバが生えているのは植物園の一番奥のエリアで、おそらくほとんど人が通らないところである。侵入者たちはこんなところに忍び込んでこっそりと栄養を盗んでいくのか。それとも、生育エリアは人間が勝手に考えたもので、コシカケくんたちはすくすくと育つことのできる環境をうまく手に入れたというだけのことなのか。
庭に境界線はない、なぜなら胞子や種は飛ぶから―と考えれば、場所論的にはなかなか複雑である。

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